2012年11月7日水曜日

ハナ信用組合創立10周年記念特別公演をご鑑賞いただいた多くのお客様から、暖かい感想文が沢山届いています。一部抜粋して掲載させていただきます。どうぞお読みください。


◎特にピアノソロのイ・ヒア氏の演奏には、勇気をいただくことが出来ました。
 ラストフュージョン・フィナーレの時は鳥肌が立ち、まさにザ・ロード・オブ・ドリームの名にふさわしい公演でした。

◎ピアノにダンス、民族楽器のコラボレーション演奏と、どれをとっても一体感があり非常に感動しました。点数は100点満点です。

◎すばらしい公演で演出が特に素晴らしかった。あれだけの公演はなかなかお目にかかれないものだと思う。

◎式典、公演ともに素晴らしい内容でした。DVDは作成するのですか?ぜひ今度はDVDで鑑賞したい。

◎雨が降ったのが唯一残念だが、全般的にものすごく良かった。特に和太鼓の方が一番よかった。

◎すごく良かった。特に和太鼓とカヤグムのコラボレーションが良かった。

◎コムンゴ,和太鼓,三味線の三重奏では、若干コムンゴがかすんでしまった印象でしたが、全般的には南北、日本の融和を描いた素晴らしい公演でした。

◎素晴らしい内容,素晴らしい演出,素晴らしい出演者に、素晴らしいスタッフが揃った見事な公演でした。

◎今まで見た中で一番素晴しい公演だった。感動して涙が止まらなかった。自分が今こうしていられるのもハナのおかげだという事を改めて感じた。ハナの重要性を再認識した。

◎公演良かった。特にピアノの演奏が素晴しかった。反面、歌劇団や歌手による歌がもう2,3曲欲しかった。

◎多彩な演出により大変感動した。朝・韓・日の出演者を呼んでおり、今後のハナの姿勢が見えた。 

◎今回の10周年記念式典・特別公演は、参加したお客さん皆が感動し、よかったと思っていると思います。また、一緒に行ったハルモ二が、今までお金を出してもこんなにすばらしい公演は見られなかったのに今回の公演は本当にすばらしかった、よかった、また見るまでまだ死ねないよ~と言っていました。当日のスタッフの方もとても親切に案内してくれました。本当にご苦労様でした。

◎様々な出演者が出て、朝・韓・日に関係なく一つになっていく気がして感動した。節目節目と言わずに、是非こういったイベントを行ってほしい。

◎久しぶりに民族文化にふれられてよかった。(新潟では金剛山歌劇団公演ができない:拉致問題があるため)在日・韓国・日本の文化のコラボはめったに見られないので「感動した!」の一言しかない。

◎これまで金剛山歌劇団の公演を数回観たが、今日の公演も本当に素晴らしかった。ハナ信組でなければ出来なかったのではないか。感動した。

◎いままでに観たことのない素晴らしい公演だった。様々なコラボも良かったし、出演者たちの技量に感動した。特に、コンヘヒョ氏の誠意ある司会が良かった。彼を起用した組合も素晴らしい。

◎大変素晴らしい記念イベントで、感動した。在日コリアンと日本、そして韓国が一つになった公演は、何とも言えない心地良さと在日同胞の在り方を感じさせてくれた。クォンヘヒョさんのトークも上手で場を盛り上げてくれた。障害を持ったピアニストには特に感動したが、同時に勇気と希望を与えてもらった。1部式典では、ハナ信用組合が朝鮮学校に対する支援を積極的に行っているのが大きくアピールされたが、改めてハナ信用組合が朝鮮学校を応援していることを認識した。

◎在日(民族)としての色が出ていたし、イベントとしての企画が良かった。
朝銀時代にこのようなイベントを開催すれば良いと思っていたが、政治的な問題があって行うことが出来なかった。ハナ信用組合は政治的な問題が排除され行うことが出来るようになったが、在日の理想であり、我々に夢と希望を与えてくれたと思う。ハナ信用組合のスタイルをアピール(民族金融機関として在日同胞社会のため、民族学校を応援し、日本と韓国とも協調して行くこと)が出来たので、より多くの同胞たちとの取引が拡大し、組合が花開く可能性を感じた。

他にも沢山の嬉しい感想文をいただいています。
もしよろしければこのブログにどしどし感想をお寄せください。




2012年11月4日日曜日

ハナ信用組合創立10周年記念特別公演〜フォトアルバム⑤

祭りの後〜舞台裏レポート

大成功に終わったハナ信用組合創立10周年記念公演。
感動に湧いた出演者たちの様子のフォトレポートです。

ハナ信用組合の役員の方を交えて記念写真です。
イ・ヒアさんと子どもたち。
忘れてならない方、前段左端の女性が子どもたちのダンスの指導を頑張ってくれた
ケ・ヨンスン先生です。
毎週小さな子どもを連れてハッキョまで来てくれて本当にありがとうございました。
ちっちゃな男の子3人、下はまだ赤ちゃん。でもみんな私にちゃんとなついて離れなくなっちゃった。
ラストフォーワンと子どもたち。
みんなラストフォーワンのお兄ちゃんたちが大好きになりました。
特に女の子たちは今もまだ大変、プロデューサはちょっと心配........。
意気がぴったりだった名司会者の2人。
年寄りは年寄りどおし。
妙な大人の雰囲気が魅力?クォンさんと私と助演の文玉仙さん
文さんには構成や台本コメントなど、手伝っていただき本当に感謝です。

公演に続いてはじけまくった打上。
かなりの盛り上がりでした!
朝鮮舞踊とバレエのメンバー
真ん中のいぶし銀紳士はあのバレエと朝鮮舞踊の名作の作曲家・チョン・サンジン先生
その横がその名作の振付をされたカン・スネ先生
クォンさん、このメンバーたちかなりのお気に入りでした。
公演の映像制作を担当したパク・ヨンイさん。
素晴らしい映像ありがとうございました。
在日アート界を牽引する若きリーダーの1人です。
話題騒然だった朝鮮舞踊とヒップホップのコラボのメンバー。
みんなメチャメチャ楽しかったみたい。
自分も若かったらここに加わりたい......
素晴らしいデュエットを踊ってくれたお二人。
バレエのキム・ヒョノ君はダンスの技術は云うまでもありませんが、
本当に誠実で好感度ばっちしの青年でした。
公演活動やバレエの指導でとても多忙な中歌劇団での幾たびかのリハーサルを行いましたが、
歌劇団のメンバーから「彼はいい奴」という太鼓判押されてました。
自分もそう思います。
これからもこういう試みに沢山チャレンジしてこういう人たちと交流したいですね。
タバコ組。
左はラストフォーワンの人気スターたち。
右はクォンさんのマネージャのお二人とラストのチーム長。
明らかにビジュアルに差がつくから右左にかっちり分かれちゃ駄目!
さあ、はじまった!PSYのカンナムスタイルに合わせて狂喜乱舞!
ソン・ヨンスク嬢はじけすぎ!!かっくいい!
もう何が何だか状態。
でもセンターはちゃんと朝鮮舞踊のマドンナ、ファン・ユスン嬢。
男たち、やるじゃん。韓流に入り込む女たちは自分がこうなることを夢見るんだろうか?

今回の公演を手伝うためにわざわざソウルから駆けつけてくれたチェ・ギュファン氏。
知る人ぞ知る韓国では有名は俳優さんです。
今回ラストフォーワンのアテンドをお願いしたのですが、
その細やかな心遣いに若いダンサーたちがとても感謝していました。
演技の勉強をしにソウルから日本に来て数年間暮らしていた時に知り合い、
今でも兄弟のように交流しています。
彼、本当に聡明で真面目で心のいい奴です。
皆さん応援してくださいね。
ラストフォーワンのチーム長ファン・ギョンソクさん。
電話の声はとてもおだやかなのでどんな人と想像していたのですが、
最初会った時はスキンヘッドに鋭い眼差しにおじけづきそうでした。
てのは嘘で内面から優しさのあふれた人柄の方です。
この出で立ちは若いラストフォーワンのダンサーたちを
やくざで荒々しい韓国芸能市場の荒波から守るための手段だそうです。
それをダンサーたちはよく知っていて彼のことを本当に尊敬していました。
彼が取り仕切るプロダクションは、モンダンヨンピルでウリハッキョのことを知り、
自らウリハッキョ支援のために募金活動をはじめたのですが、その立役者でもあります。
ひょうきんなオケのメンバーとスタッフたち。
一番右のめがねをかけた先生が、今回殆どの曲を作曲しアレンジまでしていただいた
音楽監督の高明秀さん。
そして真ん中が制作コーディネータとして、演奏者として大活躍してくれた
河栄守さん。
このお二人のお陰で公演が実現し、また大成功を納めることが出来ました。
本当にスゴハショスムニダ。ありがとうございました。

まだまだアップしたい写真や裏話が沢山ありますが、
嬉しい記憶は全ての関係者の方それぞれの記憶の片隅に置いていただき、
これからも楽しくやりがいのある表現活動をともにしていければと願っています。

皆さん本当にお疲れ様でした。
素晴らしい舞台をありがとうございました。



2012年11月2日金曜日

ハナ信用組合創立10周年記念特別公演〜フォトアルバム④


HANA-6 〜 歓喜の祭り ラストフュージョン
今、私たちは本当にハナになる。
太鼓を打ち鳴らせ!
歓喜の踊りに興じよう!
未来の夢を語れ!
幸せな未来を歌おう!
今、私たちはハナになる。

舞台のフィナーレです。
美しく感動的なダンスで愛する二人はついにハナになりました。
これを祝うかのように、迫力満点の大太鼓が打ち鳴らされます。
そして人々の歓喜の思いが爆発したようにチャンゴの壮絶なリズムが加わり、リズムと音楽とダンスの大団円が繰り広げられます。
大太鼓の高篠雅也さん、チャンゴの河栄守さん、崔栄徳さん、金秀一さん、そして笛の木村俊一さんやカヤグムの金栄実さんをはじめとするオーケストラの音とリズムが乱舞します。
映像は燃えさかる火の祭りからコリアと日本の美の象徴となる色や形が次々に入れ替わります。
ダイナミックでスケールの大きい映像アートは、今回の目玉の一つです。
各々の作品を象徴する個性的な映像美が冴えまくった舞台だったと思います。
それらの映像制作を担当したのが、在日映画界の若きホープ、朴英二さんです。
地球や雲や火というスケールの大きい世界観と光の輝きに拘った映像、はたまたトランスの世界に人々を導くインスタレーションの世界など、SO COOL!という表現がぴったしの映像アート作品が沢山披露されました。










HANA-7 〜 フィナーレ〜カーテンコール
ステージは観客の割れんばかりの拍手と大歓声の中でエンディングとなりました。
カーテンコールではオーケストラの素晴らしい演奏を導いていただいた、指揮者の白在明先生が登場し、1時間40分のステージの間、ずーっと舞台で演奏してくれた楽団の皆さんを紹介。そして楽団の皆さんの誇らしい礼へと繋がります。楽団の皆さん、本当にお疲れ様でした。今回の本当の主役は皆さんです。前日のリハーサルではほぼ終日舞台で演奏していて、さすがに疲れ果てた様子を見ながら私は申し訳なさでいっぱいでした。音楽監督として全ての音楽の作曲編曲を務め、舞台ではシンセサイザー奏者として演奏のクォリティを高め楽団を支えてくれた高明秀さんもいます。皆さん、この場をお借りして心から感謝の言葉を捧げます。
続いてソリストたちの登場。皆さんとてもいい顔をしています。無事に大成功で舞台を終えた喜びが表情に溢れていました。観客と舞台がハナになったことに加え、南と在日と日本の出演アーティストたちがハナになった瞬間でした。
最後には民族衣装を着た子どもたち。歌とダンスでは虹色のTシャツの出で立ちでしたが、ここは民族の心を胸に未来を創造する子どもたちを象徴するという意味を込めました。
こうして感動の舞台は幕を閉じました。










今回の公演がもたらしてくれたこと。
それは希望、勇気、そして無限の可能性だと思います。
私が感じた無限の可能性。
一つは出演者の皆さんの無限の可能性です。
自らの意志と創造力が凝縮され喚起され、それがハナになり無限のパワーとなり、舞台にあふれ出たと思いませんか?(自分が云うのも何ですが)
もう一つは出演者も観客も、与えられる感動ではなく自ら感動を創っていくという可能性です。
無意識に生まれ出る共感が感動に繋がり、更にその感動を自ら膨らませていく喜びを、皆さんが共有した気がします。
だからこの劇場空間に希望の光を感じ、それによって勇気が湧き、力がこみ上げて来る。
そんな1時間40分だった気がします。
そしてこの場にいた全ての人が、夢の王道、THE ROAD OF DREAMを行く誇り高き人たちでした。

素晴らしい出演者の一人一人、本当はこの場を借りてご紹介したいのですが、そこは美しい記憶として心の中にとどめておきます。
それから、決して忘れてはいけない人々。そう、ハナ信用組合の職員スタッフの皆さんです。
強い雨が降りしきる中、お客様へのホスピタリティに徹して会場運営に勤しんだ皆さんのおかげで、こんなにも素晴らしい一日を過ごすことが出来たのは云うまでもありません。
ハナ信用組合の職員の皆さん、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。

クォン・ヘヒョさんが仰っていたように、15周年、20周年と本当にピョンヤン、ソウルに支店が出来ていて、日本、ソウル、ピョンヤンを繋いで記念行事が行われることを夢見つつ、ハナ信用組合創立10周年記念特別公演レポートを終えたいと思います。

여러분께 진심으로 감사를 드립니다.
우리 모두 하나되여 신세대의 밝은 미래를 위하여 아름답게 힘있게 살아갑시다.
고맙습니다.


ハナ信用組合創立10周年記念特別公演〜フォトアルバム③


HANA-5 〜 HANA
祖国が分断されて半世紀以上の歳月が流れる。
しかしある時代、たったの数年だったが、
南北祖国と在日の多くの人が、
夢にまでみた祖国の統一が現実になると思えた時があった。
その数年間の幸せな気持ちは今も記憶の奥底に刻み込まれている。
親兄弟が分かれ、
恋人たちが分かれ、
悲劇のはじまりとともに時代は流れ、
それでも愛する人のぬくもりが忘れられずに、
涙を飲みながら生きてきた我が同胞たち。
時代の流れとともに老いていき、
もう会えないかもしれないという絶望感が心を蝕む。
だけどまだ会える、会わなければという希望を捨てずに、
自分の心を振り絞って力強く生きていきたい。
愛するあの人とハナになるために、
同じ思いを持つ全ての人々がハナになるために。

感動のクライマックスは、朝鮮舞踊とバレエのコラボレーションです。
このダンスの創作に携わった振付家のカン・スネ先生、作曲のチョン・サンジン先生、
そして離散家族の悲劇と再会の喜びを、気品高く、美しく、切なく、そして感動的に踊った
ソン・ヨンスクさんとキム・ヒョノさん。
携わった皆さんのこの作品への情熱、愛情は並々ならぬものでした。
幸せな情景・その記憶の意味を、悲劇に見舞われることの苦しみ、悲しみの意味を、
皆さんは直感的に知っているのかもしれないと感じます。
その感性があの素晴らしいアダージオを生み出したと思います。



















2012年11月1日木曜日

ハナ信用組合創立10周年記念特別公演〜フォトアルバム②


このブログの写真はユン・チスさんからご提供いただいたものです。ユンさんありがとうございます!!

HANA-3 〜 信じること
人には誰しも、過去、現在、未来に於いて、それぞれ数え切れないほどの幸せと悲しみを抱き生きている。
そして幸せなことはみんなで共有出来るが、悲しいことは共有出来ないと思っている。
でも悲しみを嘆くのではなく、悲しみは喜びに変えることが出来ると信じて生きている人がいる。
どんなに辛くてもどんなに悲しくても、自分を信じて歩けば必ず喜びは訪れる。幸せに変えることが出来る。
先天性の重度の病魔に苦しむ愛する娘を世界に誇るピアニストに育てた母の思い。
自らその思いを受け止め、両手2本ずつの指と、足が膝までしかない自分を悔いることなく、
ピアノ・音楽という道で自分だけでなく全ての人々に幸せを与えるイ・ヒアさんが、
今を、そして未来を生きる人々へメッセージを投げかける。

自作の詩の朗読でウリハッキョと在日への思いを語ったクォン・ヘヒョさん。
ヘリョンさんの紹介で明るくさっそうとステージに登場し観客の皆さんに挨拶をしました。
のっけから人々をぐいぐい惹きつける魅力的なトーク。さすがです。



そして、今回のスペシャルゲスト、イ・ヒアさんの紹介です。
まずはヒアさんの紹介映像。そして舞台が明るくなると拍手喝采の中ヒアさんがステージに登場しました。


正直に云うと演出をする上でイ・ヒアさんの登場シーンに悩みました。
しかしヒアさんのことを色々と知る中で、この悩みは私の浅はかさから来るもので悩みなどと言えるものではないことに気づきました。
そしてそのままの彼女を人々に見ていただくことが一番大事なことだと悟りました。

手を振ると各々2本の内の1本の指は、全く骨格がないのではと思えるほど大きく縦横に振られるのが解ります。

この指でどうやってピアノを弾くのだろうと思いきや、驚くほど力強く鍵盤を叩き、そして滑らかに情緒たっぷりにあの名曲を奏で始めたのです。

ショパンの名曲且つ難題曲である「幻想即興曲」。圧巻です。





クォン・ヘヒョさんとイ・ヒアさんのトーク。二人の暖かい心の交流が微笑ましく、暖かく、そして嬉しかったです。
そして、二人で「上を向いて歩こう」の歌のデュエット。
正にこの公演のテーマに、そしてこのシーンにぴったりの歌の選曲でした。
ここで裏話一つ。
この公演のために夏のソウルに行き韓国側の出演者と打合せをした際のこと。
その時私はイ・ヒアさんのピアノ伴奏でクォン・ヘヒョさんに歌を歌ってもらうというプランを考えていたのです。
そしてどの歌を歌おうかクォンさんと二人で思案していたのですが、その時クォンさんから突然「上を向いて歩こう」ってどういう歌?と聞かれ、その由来や大震災の後人々の癒しの歌として誰もが歌っていることを伝えたところ、これを歌おうということになったのです。さっそく翌日ヒアさんにこのことを伝え、ピアノ伴奏用のスコアを準備すると伝えると、実はヒアさんも自分のコンサートでこの歌をよく歌っているというのです。これは二人のデュエットしかないと思い、
さっそく歌劇団の音楽監督の高さんに連絡し、歌劇団で楽団がこの伴奏が出来るか聞いたところ、歌劇団で演奏しているしスコアもあるとの返答をもらうことが出来たのです。世の中こんなにとんとん拍子にことがうまく運ぶこともあるんだな〜と、この公演ひょっとしたら何かにしっかり守られているのかも、間違いなく行けるかもと、その時直感的に思いました。

これが、映画のワンシーンを見ているかのような、素敵な、ハートフルな二人のデュエットシーンの写真です。






ヒアさんのメッセージ。「無いものを嘆くのではなく、今あるものを大切に育てたい。」
究極のメッセージでした。
公演が終わった後にヒアさんは舞台の袖でしばし舞台上で交流をする出演者たちを楽しそうに眺めていました。
私はその時ヒアさんの元に近づき感謝の言葉を述べ、あなたが舞台に登場すると何故か劇場全体が光がさしたように明るくなった気がしたと伝えました。
そして彼女の一言に思わず涙しました。
「きっと神様がそうしてくれているんです。」


HANA-4 〜 夢・未来へ
未来を担う子どもたちへ。
世の中がどんなによどんでいても、
大人たちの心がどんなに荒んでいても、
前をしっかり向いて自分を信じて思い切りはじけて欲しい。
自分の国が二つに分断され、半世紀以上敵対の中でいがみあっていても、
たとえこの地に蔓延するあらぬ差別や迫害に自分がさらされることがあったとしても、
私たちの心は一つと信じて、自分たちがその未来を変えてみせるということを生き甲斐にして欲しいと願う。
君たちの夢の未来が現実になることを心から願う。

この公演の演出方針の大きな要素の一つが、はじけちゃえ! 客をびっくりさせちゃえ! でした。
何故なら子どもたちが一番好きなことが、何の迷いもなくはじける、いたずらで人を驚かせる、思いっきり笑い思いっきり泣く。
これが出来る子は沢山の愛情に包まれていることの証です。
そんな子どもたちの、楽しくてしょうがない感情の世界を表現してみたくてこのシーンを挿入しました。
南から来た大人気のラストフォーワンの若くはじけまくったブレイクダンス。
在日屈指の金剛山歌劇団の優雅で粋で素晴らしいテクニックに彩られた朝鮮舞踊。
そしてウリハッキョの笑顔たち。
これをハナにしてみよう。全部はじけて夢の世界をつくろう。
これがこのシーンのコンセプトでした。









そしてブレイクダンスと朝鮮舞踊がハナになり、会場は大歓声の渦に巻き込まれました。
4人がいきなり満面の笑みでオッケチュムを踊り出した時、朝鮮舞踊の二人がブレイクダンスを踊りはじめた時、そして怒濤の回転&ジャンプシリーズから最後の決めに至るまでの観客の反応に、「やったー!」と思いました。






クォン・ヘヒョさんもキム・ヘリョンさんもめちゃめちゃ楽しそう!
クォンさんは舞台袖で一緒に踊っていて、汗びっしょりになって舞台に出てきましたね。マイクを通して叫び声も聞こえていました。


最後に残ったハナ〜それが未来のハナです。
さあ、いよいよ子どもたちとラストフォーワンの夢の共演です!
お気づきかどうか、子どもたちが歌い踊ったこの曲は、ハナ信用組合創立10周年のテーマソングです。
子どもたち頑張りました!忙しいハッキョ生活の中でも毎週1回午後に練習をし、私も必ずその日はハッキョに赴き子どもたちと楽しく過ごしました。