2012年10月30日火曜日

ハナ信用組合創立10周年記念特別公演を終えて

2012年10月28日
寒々しい雨の日比谷に、歓喜の花が美しく、大きく、花開きました。

ハナ信用組合創立10周年記念特別公演
The Raod of Dream 〜夢・未来へ



コリアと日本、そして未来の子どもたちの
平和を願う人々の心が
見事に하나(ハナ/一つ)になった音楽とダンスの祭典。
出演したアーティストたちも、
4000人を越える観客たちも、
共に笑い、共に涙し、
共に感動を分かち合った
夢のような1日でした。

改めてご出演いただいた全てのアーティストの皆様に、心から感謝の言葉を捧げます。
皆さんの素晴らしい才能と情熱、そして熱い想いがハナになり、大輪の美しい美しい花となり咲き誇った一日でした。
そしてご来場いただいた会場いっぱいの観客の皆様にこれほどまでに喜んでいただけたことに、言葉にいいつくせないほどの感謝の思いでいっぱいです。

余談ですが、この公演の企画は実は昨年起こった東北大震災の、正にその時に始まった企画です。
ハナ信用組合創立10周年の記念行事の初の企画会議のその日、私は組合本店に向かうために、新宿の高層ビルの間の道を歩いていました。本店があと目と鼻の先というところであの恐ろしい大震災に巻き込まれました。そして、あれから約1年半の月日を経て、ようやく本番を迎えることが出来ました。

 その間、私たちの暮らす日本という社会はどんどん閉塞感に苛まれ、弱いものを切り捨てることが平然と行われ、人の心を踏みにじり、鼻息荒く根拠のない強気だけの政策論をまくし立てる、そんな者たちがこの社会の人気者と崇め奉られる、きな臭い世の中になりつつあります。
その者たちの共通点が他者を排除し厄介者扱いすること。

そんな中でウリハッキョを取り巻く環境は、益々厳しくなる一方です。
それでもこの間私は、揺らぐことなくウリハッキョの子どもたちのために全ての力を注いでいる素晴らしい方々に沢山出会うことが出来ました。
どれだけの苦労を重ねても、ハッキョと子どもたちを守るために力を惜しまない在日の人たち。
この公演に出演した韓国の親友たちや私たちと心を共にする多くの韓国の人たち。
ウリハッキョを守るために全ての情熱を捧げる日本の人たち。
それぞれの熱い心を結びつけること、これこそが本当の絆でありそれを牽引するのが私たち在日ではないだろうかと思いました。
そしてその絆が未来に生きる在日の次世代を守る柱になると思いました。
そしてハナになりたいと思いました。
子どもたちのあの瞳を見れば見るほど、強く思いました。

「みんながハナになり、子どもたちの幸せな未来を創りたい、それを表現したい、そんなわくわくするような場をみんなで共有したい」
この一心が実った夢のステージ、それが今回の舞台でした。


 この公演企画は、このような私たち在日同胞全ての思い、願いにより生まれた企画と思います。
長くなりましたが、この企画を自社の周年事業の柱として暖かくバックアップしていただいた、ハナ信用組合様に改めて感謝申し上げます。

そしてこのステージをより華麗に美しく飾るために努力していただいたのが、在日、韓国、日本の素晴らしいアーティストたちでした。
特に「全てをオリジナルで」と無理難題を持ちかけた私に、嫌な顔一つせずに共感し、音楽からダンス、台本の創作に全力を注いでくれたのが、金剛山歌劇団をはじめとした在日アーティストの人たちでした。
何よりも、改めて彼らには頭が下がるとともに、心から感謝しています。
カムサハムニダ。

次の投稿以降、公演の写真を順次アップしていきます。
皆さんどうぞお楽しみ下さい。













 




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